「片付けマス」
- 競技部門概略
マス目に区切られたフィールドを用意します。フィールド内のマス目には物体がばら撒かれています。1つのフィールドで2チームが、いかに早く多くのマス目を片付けるかを競います。より多くのマス目を片付けた方のチームが勝ちとなります。
- 競技手順
- ゲームが始まると、各チームのプレイヤは交互にマス目にばら撒かれている物体を、用意された容器に移すことで片付けます。
- マス目内の最後の物体を片付けたら、そのマス目は片付けた方のチームの陣地となります。
- 各チームには、ゲームの開始時に数個の物体が渡されます。これらの物体は、ゲーム中にマス目に置くことが可能です。いずれかのチームの陣地に置いた場合は、獲得した陣地が取り消されます。
- 制限時間が経過した時点、もしくは全てのマス目の物体が片付けられた時点で、ゲームが終了します。
- これらのゲームを先手と後手を入れ替えて、1対戦あたり2ゲームずつ行います。
- 勝敗判定
次の優先度で対戦の勝者を決めます。
- 各ゲームの終了時点で、自分の陣地としたマス目の数が多いチームをそのゲームの勝ちとし、2勝したチーム。
- 1勝1敗となったときは、2ゲームの自分の陣地としたマス目の数の総和の多いチーム。
- 2ゲーム中に片付けた物体の数の総和の多いチーム。
- 2ゲーム中にかかった時間の総和の短いチーム。
- 1~4がいずれも同数の場合は、じゃんけんで勝者を決める。
(※初出時に「1~3がいずれも同数の場合は、…」と誤っておりました。訂正いたします。) - フィールドについて
図1のような、マス目に区切られたフィールドに、ゲーム開始時点で物体(マス内の物体の数は図中の数値で示しています)を配置します。
各チームはゲーム開始時点に、先手のチームには1つ、後手のチームには2つの陣地が与えられます。なお、最初に与えられる陣地の場所はゲームごとにかわります。
また、マス目に区切られたフィールドの外には、図2のように片付けた物体を置く場所と、コンピュータ等を置くためのテーブルが配置されます。
- 物体を入れる容器について
物体を片付ける時には、チーム毎に用意された容器に入れなければなりません。用意される容器には、あらかじめ決められた数を超える物体を入れることはできません。
容器が一杯になるもしくは一杯になる前に、指定された場所にその容器を持っていけば、その容器を空にすることができます。ただし、指定された場所はフィールドの外にあります。容器を空にする時間も競技時間に含まれます。
- 競技時間について
交互にゲームを進行するターン方式で行います。各ターンはゲームを進行しているチームがタイマPCを操作することで終了し、相手チームのターンが開始されます。各チームの持ち時間はゲーム毎に2分間程度とし、全体のゲーム時間は3分程度を予定しています。もし、ゲーム中に持ち時間をすべて使い切った場合、そのチームはそれ以後ゲームに参加できず、相手チームのターンのみが繰り返されます。
なお、各チームの持ち時間と全体のゲーム時間は、対戦によって変わる可能性があります。
- 競技ルール
- フィールドの大きさは、5×5~7×7程度とします。
- フィールド内にばら撒かれる物体の各マス目内の数は、競技の開始前までに参加チームに伝えます。
- 片付けることのできるマス目は、自チームの陣地のうちの1つのマス目(カレント陣地)に辺が接しているマス目のみとします。
- ゲーム開始時には、先手チームに1つの陣地が与えられカレント陣地となり、後手チームには2つの陣地が与えられいずれか一方がカレント陣地として指定されます。なお、これら3つのマス目に置かれた物体は、ゲーム開始前に審判または補助員によって片付けられます。
- 陣地にはそれぞれのチームをあらわすマーク(陣地マーク)を置きます。マス目の最後の物体を片付けた時には、自分のチームの陣地マークを置いてください。
- カレント陣地をあらわすためのマーク(カレント陣地マーク)は、カレント陣地を移動するときに移動させてください。カレント陣地には、陣地マークとカレント陣地マークの2つが置かれていることになります。
- 1ターンの中で片付けるマス目は、1箇所である必要性はありません。つまり、カレント陣地に接していれば、複数のマス目の物体を少しずつ片付けることもできます。
- ゲーム開始時に渡された物体を置くことのできるマス目は、カレント陣地に辺が接しているマス目のみとします。
- ゲーム開始時に渡された物体は、物体の有無(陣地になっているかどうか)に関係なく置くことができます。置いたマス目が既にいずれかのチームの陣地となっていた場合は、その陣地の獲得は取り消されます。陣地を取り消す場合は、物体を置く時に、陣地マークを回収してください。
- ゲーム開始時に渡された物体は、マス目に置かれた時点でゲーム開始時にばら撒かれていた物体と同様に扱います。したがって、普通の物体と同じように片付けることになります。また、片付けた後に再利用して再度置くこともできません。
- カレント陣地の移動は、自分の陣地の任意のマス目に移動することができます。このとき陣地は連続している必要性はありません。
- 1回のターンの時間内でできることは、「物体の片付け」、「カレント陣地の移動」、「物体を置く」、「何もしない」のいずれかひとつが可能です。
- 容器を空にすることができるのは1ターンの間に1回のみとし、空にした後はそのターンの間に「物体の片付け」を行うことはできません。
- 相手チームのターンの間や自チームのターンの終了時点でタイマPCを操作する時には、自チームの待機エリア内にチームのすべてのメンバが入っていなければなりません。もし、一方のチームが持ち時間を使い切って、他方のチームのターンが繰り返される場合でも、一度待機エリアに戻ってタイマPCを操作しなければ、次のターンに移ることはできません。
- 競技に参加できるのは3名以内とし、待機エリアを出ることができるのは同時に2名以内とします。
- 競技中は、チーム内での情報のやり取りは構いませんが、チーム以外から情報提供を受けることは認めません。
- 利用できるコンピュータは携帯可能なものを2台までとします。ただし、コンピュータは用意されたテーブルに置くものとし、待機エリア外でコンピュータを操作することはできません。
- 主催者側にミスがあった場合は、別の問題を用意して再試合を実施する可能性があります。
- 問い合わせについて
問い合わせは、募集要項などで指定された「競技に関する問い合わせ窓口」へお願いします。問い合わせの回答は逐次プログラミングコンテスト公式サイトに公開します。質問は公開されることを念頭においてください。競技の勝敗を左右するようなアイデアでも公表します。