神沼審査委員長講評

予選審査会において神沼先生から審査に関する講評を頂きました。

 審査委員長として、すべての作品の資料を見させてもらいました。その中で感じたことをお伝えします。

 まず、課題部門のテーマが変わったこともあり、課題部門に多くの応募がありました。その反動で自由部門への応募が少なくなったのかと感じます。参加総数が増えていることは大変うれしく思いました。全般的に、問題に対する分析は大変良くなっていると思います。何が問題で、それを解決するために何を作るのか、についてはどのチームも大変良く書かれています。しかし、作品をどのように作るのか、実現方法についての説明がまだ不十分に感じます。本選までにどこまでできるのだろうと不安に感じてしまう作品もありました。

 また、iPhoneなど新しい技術を用いた作品の提案が多く、時代の流れに敏感な高専生の特性がよく出ておりました。その一方で、ただ使っているだけ、という作品も見られ、大変もったいなく感じました。内容的にも似通った作品もありますので、いかに個別化を図るか、もう一工夫してもらいたいです。

 今年の特徴として、開発計画がどの作品も詳しく書かれていました。皆さんが本選までに何をやろうとしているかが手に取るようにわかりました。指導教員の皆様の指導の成果が表れたものと思います。本選でお会いすることが今から楽しみです。計画した内容が実現できるよう、皆さん頑張ってください。

2010年6月26日予選審査会にて